モダンなモノと古いモノをミックスさせる

イギリス人はアンティーク家具が好きな人が多く、モダンなモノと古いモノをミックスさせることで、豊かさと深みのある魅力的な空間をつくり出します。

このような「ミックススタイル」は、文字通り、様式やテイストにこだわらず、さまざまなスタイルのモノ同士をミックスしてコーディネートすることを言います。

ミックススタイルの魅力は、何を組み合わせるかを自分で決められる点です。自分の好みに合わせて自由に選び、その結果としてできあがる空間は「私スタイル」という唯一無二のスタイルになります。

一方、特定のスタイルにこだわって、「北欧スタイルはこうあるべき」などと決めつけてしまうと、自由でなくなります。

たとえば北欧スタイルの部屋に、イタリアモダンなイスがあっても、日本の浮世絵を飾ってもかまいません。ルイ16世スタイルのイスも世界的に人気があり、さまざまなインテリア空間で使われています。

つまり、インテリアを楽しむ秘訣は、特定のスタイルにとらわれず、自由に組み合わせることなのです。

 

※本稿は、『イギリス人の部屋はなぜ物が多くても素敵なのか』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

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イギリス人の部屋はなぜ物が多くても素敵なのか』(著:飯沼朋子/飛鳥新社)

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