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生活の欧米化と共に、今では着る機会が激減した着物。着物と距離が生まれた理由の一つに、「着るのが大変」「大変で苦しそう」というイメージがありそうですが、山陰地方で呉服店・和想館を経営する和と着物の専門家である池田訓之さんは、「着物を着るのはそこまで大変ではなく、そして本来苦しいものではない」と話します。着物の心地よさと、秘められたメリットについて池田さんに解説いただきました。*医療情報監修:芝千太郎さん(本名:森川由基。医学博士、芝流舞踊療法研究所・家元付師範、もりかわ在宅ケアクリニック楠・院長)
着物が苦しいという勘違い
呉服店を経営している著者は、もう二十年以上、ほぼ毎日着物を着ています。
そして、そんな私の周りで“あるある”な会話が、「着物っていいですねえ。でも…苦しくないですか?」というパターンです。
この記事を読んでいる皆さんの多くも、着物に対して「苦しそう」「疲れそう」などネガティブな印象を持っているのではないでしょうか?
ですが「着物が苦しいというのは全くの勘違い」だと、私はここで断言いたします。