自覚しにくい歯周病はこれでチェック
この様に歯周病は全身の健康に悪い影響を与えます。
実際、アメリカ歯周病学会では歯周病は全身の100以上の病気の発症・進行に影響を与えているとしていますし、日本でも厚労省は生活習慣病(メタボ)をはじめ、リウマチ、低体重出産、がんなど数多くの疾患との関連を認めています。
またむし歯菌は、これまで「体内に入っても胃酸で死滅するから全身の健康に影響を与えない」とされてきましたが、近年では数多くの疾患と関連している事が認められています。
たとえば、胃がんの原因の一つとされるピロリ菌ですが、ピロリ菌の除菌治療に失敗した症例では、多くのむし歯菌の存在が指摘されています。また大腸にむし歯菌が存在した場合に大腸がんの発症が高くなることがわかっています。
最後に、「自覚することが難しい」と記した歯周病について、チェックポイントをお伝えします。以下の項目に当てはまる場合は歯周病を疑いましょう。
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(1)歯磨きをすると出血する
(2)歯ぐきが赤くブヨブヨしている
(3)歯と歯の間に食べ物がつまりやすい
(4)歯がグラグラする
(5)最近、歯ぐきがやせてきた
(6)歯が長くなった感じがする
(7)歯ぐきを押すと膿のようなものが出る
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これらの症状があれば、歯科医院で相談してみてください。特に3個以上あれば、歯周病が進行している可能性があります。