【Q】年々、重い腰があがらなくなってきた

A 1日1ヵ所に絞って片づけを続け、「片づけ脳」を育てよう

片づけにはさまざまな「力」が必要とされます。モノの要・不要を見極める「判断力」、捨てる・捨てないを決める「決断力」、また、適切に処分したり、使いやすく収納したりするには「体力」や「思考力」が必要です。

ところが、片づけに必要な体力や判断力は加齢とともに確実に低下します。「いつかはやらなきゃ」と思うけれど、腰が重くて動き出せないという人は多いのではないでしょうか。

そんなときぜひ試してほしいのが、引き出しを1日に1段だけ片づけること。文房具やカトラリー類を入れる大きさの引き出しなら、30分もあれば作業が終わります。

そして、たとえ1ヵ所でも不要なモノを処分してその場所が整うと、気持ちがスッキリしてまた頑張ろうという意欲が湧いてくる。1日1段の片づけを習慣にすれば、1年もしないうちに家中の引き出しがきれいになります。

ポイントは、「今日は3段片づけよう」など欲を出さないこと。頑張りすぎると、途中から片づけがストレスになって交感神経が過剰に働き、自律神経が乱れてしまうからです。無理をしないことが「片づけ脳」を育み、継続させるコツと覚えましょう。

「家族に《ちらかし魔》が!」「実家の片づけが気がかり」へのアドバイスは…

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