管理職の割合は1980年をピークに……

統計上の分類には、国勢調査が用いている日本標準職業分類の「管理的職業従事者(大分類)」がありますが、ここには会社・団体等の役員も含まれてしまいます。

賃金構造基本統計調査では「役職」がわかりますが、それがいわゆる管理職なのかは、会社ごとに異なります。また、部下無し管理職・スタッフ管理職など、部下のマネジメント業務を行わない管理職は、統計上の扱いが難しくなっています。

『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』(著:小林祐児/集英社インターナショナル)

それでも断片的にデータを追えば、概観を掴むことはできます。

例えば、統計学者の本川裕氏が国勢調査をもとに狭義の管理職数の推移をまとめたデータを見ると(下図表)、管理職の割合は1980年の4.7%をピークに長期的な低下傾向を示しています。2005年にはピーク時の約半分である2.4%にまで低下しています。

<『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』より>