心療内科と内科
「メンタルクリニック=精神科」は分かった、では、「心療内科」と「内科」はどう違うのか?
こう聞かれることもあるので、心療内科についてお話しします。
心療内科は、内科の一分野です。体の病気を薬や生活習慣の改善で治療する分野だと思うと分かりやすいと思います。よって、「なんだか精神的に不安定な気がする」という場合で、特に「体に不調があらわれている際に行く場所」だと思うと分かりやすいと思います。
身体の不調の一例としては、
・なぜか涙が出る
・意欲がわいてこない
・なんとなくざわざわする、不安になって気持ち悪い
・息苦しさやノドが詰まることがある
・胸やけ、お腹が空かないなど胃の調子がよくない
・上手く眠れずにいる、寝ていても疲労を感じる
・肩こり・腰痛・頭痛がひどい、冷え症
・音・光に過敏
・めまいや耳鳴り、立ち眩みがあるが検査を受けても異常がない
このように多岐にわたっています。
心療内科に行くべきか?内科に行くべきか?どちらか区別がつかない場合もあります。
「高血圧」は一般的には内科(循環器)が専門となりますが、ストレスが血圧に影響を与えている場合は心療内科の対処法が有効です。内科に駆け込んだとしても、症状をみて、必要に応じて心療内科を紹介される流れになると思います。
同じく「お腹が痛い」という症状も、内科で原因が特定されない場合は、心療内科に回されますので、どちらを選んでも問題ありません。学校や会社に行こうとするとお腹が痛くて、「とりあえず痛みをどうにかしたい」という場合であれば、内科で薬を貰うことが必要があります。自分が必要だと思ったら、そちらに向かうのがベターです。