俳優の今田美桜さんがヒロインを務める連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合/毎週月曜~土曜8時ほか)。RADWIMPSが歌う主題歌「賜物」に合わせて流れるタイトルバックが話題になっている。今田さんが白い洋服姿でCGの街を光に導かれるように駆け抜けていく近未来的な映像だ。制作統括の倉崎憲さんにタイトルバックに込めた思いを聞いた。
朝ドラ通算112作目となる『あんぱん』は、子どもたちの人気者〈アンパンマン〉を生み出したやなせたかしと、妻・暢の夫婦をモデルとした物語。〈朝田のぶ〉を今田美桜さん、<柳井嵩>を北村匠海さんが演じる。2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く。
タイトルバックの映像は、ドラマの世界感が表現されたもの。朝ドラでは通常、毎週月曜に90秒バージョンが、火~金曜には70秒バージョンが放送されている。
今作は、コンペにより映像ディレクターの涌井嶺さんの案が採用された。今田さんが戦前から現代、そして未来へと変わりゆくCGの街を光に導かれるように走っていく。たどりついた場所で今田さんが空を見上げると、光の線が像を結び、「アンパンマン」のシルエットが現れる―という内容だ。
倉崎さんは、「戦前から戦後の激動の時代をヒロインがかけめぐるという涌井さんの案が非常に良いとチームで話をしたうえでお願いしました」と説明する。