数年前からは、メールやLINEでもやりとりするようになった。お互いが住む地域で災害があったときに、一報を入れるためだ。また、着られなくなった子ども服を、「これ、いる?」と写真に撮って送ったりもする。

こうしてスマホでいつでも連絡がとれるのに、あえて手紙を書く。最近はもっぱら姑の愚痴やお金の話が多い。送る前に読み返して、「こんな毒の塊みたいな文章をわざわざ人様に送りつけるなんて……」と申し訳なく思うこともあるが、最後は必ず「でも頑張ろうね!」とニコちゃんマークを描いて締める。

そして自分の愚痴だけでなく、できるだけ相手を励ます言葉も書くようにしている。

私とKちゃんは、ケンカしたり気まずくなったりしたことがない。それもそのはず。私たちは2~3ヵ月に一度、お互いの近況報告をしているが、どんなに重要な話も《事後報告》なのだ。

若くして離婚したKちゃんが、知り合って数ヵ月の男性と再婚を決めたとき、本当は「ちょっと待って、よく考えたの?」と言いたかった。しかし、再婚を知らせる手紙には幸せオーラが溢れていて、私が口を挟む隙もない。

夫婦円満の秘訣は干渉しすぎないことだとよく聞くが、それはどの人間関係にも当てはまるのかもしれない。

先日は、Kちゃんから宅配便が届いた。箱の中には、子どものおさがりのスキーウェアやスカート、そして地元で人気のお菓子が見事に隙間なく詰められている。その技術に思わず笑い、感心した。

小さな箱にどれだけ詰められるか、どれ、私もやってみよう。地元で有名な乾物、おすすめの本、ちょっと高価なコーヒーなどを入れてみる。これは時々開催される、小さな「ふるさと自慢大会」だ。遠い地に住んでいるのに、一番心に近いところにいる。なんとも不思議な感覚だ。