半端でもんてきたりしよったら…殴っちゃる
その後、作品を仕上げて、急いで高知に戻った嵩であったが、すでに寛は息を引き取った後だった。
千尋から責められ、「おじさんは怒っているんだろうな」と悔やむ嵩だったが、千代子からは寛が亡くなる前に嵩のことを話していたことが告げられる。
最期の時まで、嵩が卒業制作に取り組んでいることに思いをはせていたという寛。
「最後まで描き上げんと半端でもんてきたりしよったら…半端でもんてきたりしよったら…殴っちゃる。嵩が決めた道や。嵩が生きる道や。投げ出すがは許さん。嵩も千尋も…投げ出すがは許さん」
と病床で語っていたことが、千代子によって明かされる。
「寛さんと嵩さんは、やっぱり心が通じ合うちょったがやね」と話した千代子。二人が寛を思い、寄り添って号泣するところでドラマは幕を下ろした。