「お金には色がある」とは?
これを、メンタルアカウンティング(心の会計)と言います。
ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーが、心の中でお金が別々の口座(アカウント)にあると考えることから名付けました。つまり、「お金には色がある」ということです。
私が残業代を湯水のごとく服や外食に使っていたのもこれで説明がつきます。残業代はあぶく銭と考えて、大事にしなくていいと頭の中で色付けしてしまったことが原因です。
ここまで来たら、どうして貯金用口座を作ればちゃんと貯金ができるのか、理由がお分かりだと思います。
つまり、貯金用口座に自動的にお金を入れることで、意図的に「使ってはいけないお金」という色付けをするわけです。人間心理を逆手に取るということですね。
貯金用口座に移す金額は、年収(手取り)の10%程度から始めるのがお勧めです。
例えば、20代前半での平均年収は273万円、20代後半では389万円ですから、10%の貯金をすれば毎年27万〜39万円、5年で135万〜195万円の貯金額になります。