残高を確認しない貯金用口座を作る
日本で一人暮らしをしている20代の金融資産は、平均307万円・中央値110万円ですから、毎年10%の貯蓄ができていれば、平均には届かなくても中央値(全体の中での真ん中)以上にはお金を持っていることになります。
例として挙げたのは20代ですが、30代でも40代でも、貯金がほぼない人が目指す水準として、貯金額を年収の10%にするのは比較的無理がないように思います。
年収が比較的高ければ、10%ではなく25%ぐらいに設定するといいでしょう。
「貯金用口座を分けてもどうしても使ってしまう!」という人は、存在を忘れるようにしたり、口座に手を出すことへのハードルを上げたりするのが有効です。
残高を確認し、お金があることを見ると使ってもいいような気がしてしまうので、貯金用口座だけは残高を確認しない(家計簿アプリにも連携しない)ようにします。
そして、貯金用口座の通帳や印鑑やカードは、衣装ケースの奥底にしまったり、家族の誰かに隠してもらいます。とにかく、その存在を忘れるようにしましょう。
なお、給与の振込口座を複数設定できないということであれば、定額自動入金サービス(毎月一定金額をA銀行からB銀行に自動入金するサービス)を利用するといいでしょう。
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