「数十円安いから」という理由で5分遠い店を選んではいけない理由
自分の時給を把握しておくと、身の丈に合った支出がどれくらいか分かるようになるとお伝えしましたが、もう一つ良いことがあります。それは、時間の使い方への意識が向上することです。
節約というと、色々なスーパーで食品を比較して、1番安い店で購入することが紹介されますよね。
「スーパーAで牛乳は200円だけど、5分歩いた先にあるスーパーBでは150円だからBで買おう」みたいな発想です。
安くものを買えて何も問題がないように見えますが、自分の時給を把握していると、この50円の節約では時間に見合わないことが分かると思います。
というのも、5分間で50円の節約というのは、5分間の労働で50円を稼ぐことと同義です。時給換算すれば50×12=600円となります。
今の日本における最低時給は沖縄県の952円、日本全国では1000円程度ですから、どの地域で働いていたとしても、仮に5分間、本業で長く仕事ができれば、わざわざ5分歩いて50円安い牛乳を買うよりも稼ぐことが可能です。
もちろん、5分歩くことが運動を兼ねていたり、安く買える商品が他にもあって一度の買い物で数百円の節約ができたりすれば、話は変わってきます。健康は重要だし、5分間で数百円の節約ならば時給以上に稼げているかもしれない。