冷蔵庫の“見える化” で片付けがラクに

キッチンを片付ける際、まず手をつけやすいのが冷蔵庫です。冷蔵庫は片付けの成果を実感しやすい場所でもあり、整理整頓ができた冷蔵庫は、食品ロス防止にもつながります。

冷蔵庫の中で、特になかなか手をつけられないでいるゾーンといえば、使わずに残っている調味料やドレッシングなどではないでしょうか。お土産でいただいたけれど、実はあまり味が好みではないものや、使いきれずに余ってしまいがちなエスニックや中華料理の調味料などが鎮座していませんか? 

「美味しくなかった」「他の料理に使いづらい」と感じ、使わずに残っているならば、もったいないけれど、思い切って手放すことも大切です。3カ月、せめて半年に一度は“棚卸し”の感覚で見直し、必要のないものは処分しましょう。

賞味期限の管理まで出来そうな方は、ラベリングがおすすめ。その時、「開けた日」ではなく、「この日までに使い切る」という“終わりの日付”を書いておくのがポイントです。「あと何日で使い切ればいいか」が一目でわかり、考える手間が省けます。

少し冷蔵庫の中がスッキリしてきたら、続いては「セット」を用意しておくのはどうでしょう。たとえば、毎朝使うものをトレーなどにまとめた「朝食セット」や、家族がよく使う「調味料セット」など用途ごとにまとめておくと、取り出しも戻すのもワンアクションで済むようになります。

家族の人数が多い場合は、冷蔵庫内のエリア分けも効果的です。整理の基本は、「よく使うもの」をゴールデンゾーン(目線の高さ前後)に配置すること。たとえば高い場所には夫のおつまみコーナーを、子どもの手が届く位置には子どものおやつなどの嗜好品コーナーといったように、誰でも中身がわかるように分けておくと、家族も片付けに参加しやすくなります。

冷蔵庫は限られたスペースなため、整理・整頓の成功体験を得やすく、次の片付けへのやる気にもつながります。まずは「目に見える場所から」「使いづらさを感じた場所から」片付けてみましょう。