(写真:Adobe Photo Stock)
オンラインのサポートやスクールを運営しながら、たくさんの人の片付けについてのお悩みを解決してきたオンライン片付け専門家・伊藤かすみさんです。「片づけの一歩は思考から!」と提唱し、これまで800名以上の片付けを手助けしてきました。今回の記事では、その伊藤さんが考える「キッチン整理の新常識」をお伝えします。

キッチンは特にモノが集まりやすい場所

オンライン片付けコンサルタントの伊藤かすみです。20年間、住宅会社でインテリアコーディネーターとして働いた後、現在は片付けコンサルタントとして、 講座や実践スクール、オンラインでの片付けサポートを行なっています。片付けの専門家として、これまで多くの方の悩みを解決してきました。

今回から始まる本連載では、家の中を「キッチン」「リビング」「寝室」といった場所ごとに分け、片付けのポイントを紹介していきます。また、ただ片付けるだけではなく、「スッキリ見せるインテリアのコツ」も伝授いたします。ぜひ参考にしてみてください。

まず一回目は、「キッチン」の片付けからスタートしましょう。

キッチンは、住まいの中でも特にモノが集まりやすい場所です。調理や配膳といった本来の目的以外にも、買い物後の食材や、子供の学校の書類や郵便物などちょっとした物が一時的に置かれている“仮置き場”になりやすい傾向があります。

とくにカウンタータイプのキッチンや、冷蔵庫の上など、何もない平らな場所には「あとで片付けよう」と思いながら、つい物を置いてしまうものです。こうした“つい置き”が、やがて定位置化し、モノがあふれる原因となります。

近年のキッチンは、収納力も充実した造りが多いように思います。にもかかわらず、なぜか片付かないという悩みを抱える方は少なくありません。その原因の1つは「使いやすい定位置」をしっかりと決めてないことにあります。

また家族がいる場合は、家族全員が納得・共有した定位置であるかどうかが、「きれいに片付いたキッチン」を継続するうえで大切なポイントになります。