リンは摂り過ぎに注意
3つ目は、リンです。
リンは、摂り過ぎに注意したほうがいいミネラルです。
血液中にリンが増えると、カルシウムと結びついて血管の石灰化が進みます。また、リンの摂り過ぎは副甲状腺ホルモンを刺激して骨のカルシウムが溶け出すため、さらに石灰化が進みます。
リンは血管を守りたいなら注意したいミネラルなのですが、摂り過ぎてしまう傾向があります。というのは、ハムやソーセージなどの加工食品、カップ麺やレトルト食品などのインスタント食品、清涼飲料水、スナック菓子、食品添加物が含まれる食品など、身近な食べ物にことごとく含まれているからです。
しかも、そうした食べ物に含まれるリンは「無機リン」で、吸収率が90%以上と非常に高く、知らぬ間に摂り過ぎていたということは少なくありません。
リンを摂るなら、レバー、いわしやしらすなどの魚、チーズやヨーグルトなどの乳製品、大豆製品に含まれる「有機リン」を摂るようにしましょう。有機リンの吸収率は40〜60%と低めです。
カリウム以外は健康診断の血液検査ではわからないため、日頃から気をつけておく必要があります。