ゴルフは最高のアンチエイジングスポーツ

平井:「孤独は万病のもと」という言葉を見聞きする機会も増えていますが、ゴルフはその対策にもなりそう。

小林:まさにその通りです。

定年後に一人で家にいる時間が長くなると、脳の前頭前野の働きが鈍くなり、うつ症状や認知機能の低下が起こりやすくなります。でも、ゴルフは人と一緒に動く、会話する、笑う、感情を共有する。これらすべてが“脳のトレーニング”なんです。

平井:しかも、プレー内容が良くても悪くても、それをネタに笑ったりできる(笑)。そうした“心のゆとり”が健康寿命に直結します。「人と関わりながら、楽しく動く」ことが長生きの秘訣。だから私は、「ゴルフは最高のアンチエイジングスポーツ」だと思っています。

平井:スコアにこだわりすぎて逆にストレスに…なんて方もいませんか?

小林:いい質問ですね。実は、その“ちょっとした緊張感”も悪くないんです。

人間の脳は適度なストレス下でよく働くので、「うまく打ちたい」「パーを取りたい」という気持ちは集中力や達成感にもつながります。

大事なのは、“完璧を求めすぎないこと”。「上手くいかないことも含めて楽しめる」ことが、心の健康には効くはずです。