(イラスト:島内美和子)
「<ご近所トラブル>に関するアンケート調査結果」(株式会社メディアシーク)によると、4人に1人が「これまでに近所とのトラブルを経験したことがある」と回答。その内容は「騒音(生活音・ペット・楽器など)」「駐車や通行に関する問題」が上位に上がっている。
監視、悪口、嫌がらせ……。一度住んでしまうと、面倒な人たちからなかなか逃げられない――。加藤由佳さん(仮名・大阪府・主婦・56歳)が、若いころ子連れで引っ越した中古住宅。理想的な物件と思ったのに、まさかのご近所トラブルが……。
監視、悪口、嫌がらせ……。一度住んでしまうと、面倒な人たちからなかなか逃げられない――。加藤由佳さん(仮名・大阪府・主婦・56歳)が、若いころ子連れで引っ越した中古住宅。理想的な物件と思ったのに、まさかのご近所トラブルが……。
真夏も真冬も雨の日も、集まっては喋り続ける
住居を購入する際は、後悔のないように曜日や時間帯を変えて何度か訪れ、周囲の環境をよく観察してから決める。これはごく当たり前のことである。それなのに、初めて家を購入した27年前は、世間知らずで、よく確かめず即決してしまい、多大なストレスを抱えることになってしまった。
新婚で入居した社宅はエレベーターがなかったため、毎日の階段の昇り降りが体にこたえたのだろう、流産、切迫流産が重なった。長男が無事生まれてからも、赤ん坊を抱いて住んでいる5階まで上がるのは一苦労だ。
義両親や夫が第二子を強く望んだので、なんとしても妊娠する前に引っ越しを、と焦ってしまい、購入したのは築20年の中古の一軒家。間取りや広さ、日照も問題なく、家の裏側には畑が広がり、前の道も広く、のびのび暮らせそう。少々古い物件ではあるが、理想的に思えた。
しかし、隣近所に住む主婦らが最悪だったのだ。「近所姑」という言葉があるが、まさにそれに苦しめられ13年も暮らすことになる。
近所は古い家ばかりで、当時30歳手前だった私から見れば親世代の主婦たち5、6人(全員専業主婦でなぜか揃いも揃って孫なし、いても遠方)がヒマを持て余し、朝から夕方まで延々と井戸端会議をするのだ。
主婦の立ち話はよくある光景、と言われそうだが、その頻度と時間の長さが尋常ではなかった。毎日、お昼時以外はほぼ終日、真冬も真夏も、雨風の強い日は傘を差し、カッパを着て喋り続けるのだ。
全員が花や植木が大好きで、狭い庭だけでなく門の外にまで20個も30個も植木鉢をずらりと並べている。花の種や肥料も必ず連れ立って買いに行き、お揃いの花を並べるベタベタぶりも、女子高生のようで気持ち悪く感じた。