猫の模様や品種はさまざまありますが、黒猫の「にゃん太」と暮らすイラストレーター・田村セツコさんは、「いろんな猫がいますがみんなかわいい」と語ります。今回はそんな田村さんの著書『おばあさんと猫─ 87歳で、猫と楽しく暮らす47の方法』から一部を抜粋し、再編集してお届けします。
猫はこうして死んでいく
猫を看取るときの気持ちは、なんともいえないですね。
なにもしゃべらないから、口元とか鼻のラインとかよく覚えていて、とてもせつないですね。
ため息をついて眠ってる感じなので、ずっと話しかけてね。「桃ちゃん、いい子ね、おやすみ」って。くりかえし、くりかえし、子守歌のように。
たとえようがないんだけれど、人間が亡くなるときと変わりないです。