欽ちゃん走りの末に

2回目の骨折は、高校2年生の時。放課後の掃除当番で、体育館の床のモップ掛けをしていた。つまらない作業を少しでも楽しくしようと考えた私は、モップの柄の先を右の脇腹に当てて右方向へ「欽ちゃん走り」をしてみた。

母のたっての希望で強化プラスチック製のバストバンドを購入したが、これが大正解。しっかり固定できたおかげで、痛みによるイライラで母に当たることもなかった。母は私以上に学習していた。

しかし、笑ったり息んだりすると突然来る肋骨骨折特有の痛みには難儀。1ヵ月を過ぎると痛みはなくなり、治療が終了した。そして細心の注意をしていたにもかかわらず、7年後に3度目の骨折をするとは……。