主語を「私」にして話す
そのうえで、主語を「私」にして話してみてください。
「あなた」を主語にして、「あなたがこうしてくれないから」「あなたはいつもこうだから」などと話すと、「あなたの領域」の話になり、どうしても決めつけたり、責めるニュアンスが出てきてしまいます。
・私は、残業をして帰ってきたときに、ごはんを手作りするのはつらい。作っておいてくれるか、惣菜ですませられるとうれしい
・私は、片付いていない部屋があまり好きではないの。私が掃除するぶん、ゴミ捨てをしてくれたら私は助かる
「私」を主語にして複雑な言葉ではなく、シンプルに「こう思う」「こうしてほしい」「こうしないでほしい」と伝えていけたらいいですね。
そして、あくまでも穏やかに、感情をたかぶらせることなく伝えることが重要です。
ルールを言葉にすることは、あらためてお互いの「尊重しなければならない大切な部分」が見えてくることでもあります。
そうすると夫婦の間でも適切に線を引くことができ、もっと家庭がラクになっていくのではないでしょうか。
尊重すべき大事な部分をお互い知っていく
※本稿は、『人間関係に「線を引く」レッスン 人生がラクになる「バウンダリー」の考え方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
『人間関係に「線を引く」レッスン 人生がラクになる「バウンダリー」の考え方』(著:藤野智哉/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
SNSで大人気の精神科医が「バウンダリー=自分と他者の間にある境界線」を適切に引いて、人生を最適化するヒントを紹介。
人間関係に「線を引く」レッスンをして、人生がラクになるコツをつかんできませんか?