(写真提供:Photo AC)
「断るのが苦手」「強い人につい押しきられてしまう」「期待に応えようと無理をしがち」といったことに悩んでいませんか。「その悩み、人間関係に『線を引く』ができてないからかもしれません」と話すのは、精神科医の藤野智哉先生です。今回は、藤野先生の著書『人間関係に「線を引く」レッスン 人生がラクになる「バウンダリー」の考え方』から「バウンダリー=自分と他者の間にある境界線」を適切に引き、人生を快適にするヒントを一部ご紹介します。

私たちは「スーパーマン」ではない

線を引くのが苦手な人の中には、「スーパーマン願望」「ヒーロー願望」のある人がいます。

私はよく「人生の主役は自分だ」と言うのですが、でも、「主役だからといってスーパーマンを目指さないでください」とも言うのですね。

私たちはスーパーマンではなく普通の人間、なんでもかんでもできるわけではないのです。

なんでもかんでも「できる」と思って、「やらなきゃ」と引き受けて、自分自身を追い込んでしまっている人も少なくありません。