ChatGPTにできないこと

生成AIの使い方に関してChatGPTを例に挙げると、適切な質問を入力しなければ、求めている答えは返ってきません。

使う側に「問いを立てる力」があればChatGPTを有効活用できますが、AIの答えは正しいとは限りませんから、出てきた答えを評価する能力も必要です。また、AIが導いた答えを参考にして、何をすべきか考え、具体的な行動に移すことができなければ、成果にはつながらないでしょう。

『好奇心でゼロからイチを生み出す 「なぜ? どうして?」の伸ばし方』(著:小宮山利恵子/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

そもそもChatGPTは、ビッグデータの最大公約数を出すことはできても、その中央値から外れた情報を出すことはできません。WEB検索しても出てこない外れ値は、現場に足を運んで、目で見て人に話を聞かなければわからないのです。

当然、AIはゼロからイチを生み出すこともできませんし、人の気持ちや感情を理解して、適切に対応することもできません。このような創造力、共感力を要する仕事は、人間にしかできない仕事なのです。