4つの仕事の未来図

次の「仕事における人とAIの付き合い方」の図表をご覧ください(下図)。

<『好奇心でゼロからイチを生み出す 「なぜ? どうして?」の伸ばし方』より>

これは、『AI 2041 人工知能が変える20年後の未来』(カイフー・リー、チェン・チウファン著、中原尚哉訳/文藝春秋)の著者で、Google China社長を務めたAI研究者、カイフー・リー氏の講演データをもとに作成したものです。リー氏は、AIによって私たちは人間らしさを取り戻すことができると述べており、人とAIがどういう役割分担をすれば共存できるのかわかりやすく解説しています。

人間が主体でなければできない仕事は、図表右上のように、共感力と新しい価値を生み出す創造力が求められます。これがまさにゼロイチ力で、こうした能力を高めていくことがAIとの共存を可能にすると考えられます。

一方、図表左上のように、共感力が必要でも創造力が不要な仕事は、中身にAIを活用することで表に立つ人の負担が減ります。逆に、共感力が不要でも創造力が必要な仕事は、図表右下のように、人とAIで役割分担できます。

図表左下の共感力も創造力も必要ない仕事は、AIに取って代わられるため、すでにセルフレジなどでAIの導入が進んでいます。