映画プロデューサーになるには

では、どうすれば映画プロデューサーになれるのでしょうか。大手映画会社(もしくはテレビ局など)に正規に就職して希望を出す。もしくは他部署に配属されても企画書を作り続けて、部署移動を願い出るなどのケースがあります。

大手は宣伝部、営業部などいくつかの部署を経験させて能力を見極める人事もありますので、各所で能力が認められれば、人脈も作っておいて、プロデュースを行う企画調整部、製作部へ異動し、経験を積んでいくことになります。

(写真提供:Photo AC)

例えば、東宝の川村元気プロデューサーは、入社当初は劇場勤務でしたが、社内の企画募集に応募して採用され、26歳で企画・プロデュースした『電車男』が興収37億円を記録。『告白』『悪人』と立て続けにヒットするとともに、国内の数々の映画賞を受賞しました。

著しい功績をあげた映画製作者に贈られる「藤本賞」を2011年に史上最年少で受賞しただけでなく、作家としてもデビュー。アニメ作品の企画・プロデュース、脚本も担当し、22年には『百花』で監督デビューを果たしています。社員プロデューサーが作家となり、監督まで務めるのは稀なケースです。