慢性腎臓病と歯周病の関係
では、なぜ丁寧な歯磨きが慢性腎臓病の予防につながるのでしょうか。
例えば、歯周病は歯茎に炎症を引き起こし、歯を支えている骨を溶かしてしまいます。
その際に歯周病菌が出した毒素は、血液を通じて全身に巡り、血管の内表面を障害することで、腎臓の機能にも悪影響を与えるのではないかといわれています。
実際に慢性腎臓病の患者さんの多くが歯周病を患っており、その数は健康な人と比べると1.7倍という調査結果もあるほどです。
詳しい原因は明らかになっていませんが、慢性腎臓病による免疫機能の低下やカルシウム吸収、骨代謝の異常などが一因と考えられています。
口内環境に関してはセルフケアだけでは行き届かないところもあるため、定期的に歯科医を受診して、メンテナンスをしてもらうように努めましょう。
※本稿は、『東北大学病院が開発した 弱った腎臓を自力で元気にする方法』(アスコム)の一部を再編集したものです。
『東北大学病院が開発した 弱った腎臓を自力で元気にする方法』(著:上月正博/アスコム)
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