人に心を開けない〜素の自分を知られたらおしまいという怖れ

どんな人でも必ずや、人に見せても良いと思える光の部分と人にはあまり見せたくない闇の部分を持っているものです。

これが、自分を嫌っている人の場合だと、闇の部分がほとんどを占めているようなマイナスの自己イメージになっています。

『「自分が嫌い」という病』(著:泉谷閑示/幻冬舎)

そうすると、人間関係においてはそんな闇の部分を知られてはならないと、過剰に良い自分を演じ続けたり、人との距離をあまり縮めないようにしたりする傾向が生じます。つまり、「素の自分を知られたらおしまいだ」と思っているのです。

当然、こんな状態にあると「誰かと親密になりたい」という気持ちを持ちつつも、人と関わる上で常に演じていなければならない大変さがつきまとったり、距離を縮められないジレンマに陥ったりします。