私らしく自由に

原宿を歩いていると、私よりもっとすごいヘアスタイルをしている若者とか、全身ロリータファッションで決めた女の子たちもいっぱいいますが、きっと彼らも世間の激しい批評の目と闘いながら暮らしているんだろうな、と思うと、なんだか年の離れた“同志”のような気がして勇気づけられます。

それに、やっぱり自分が満たされていて幸福な人は、意地悪な目で人をじろじろ見たりはしないと思うのね。だから、そういう視線にぶつかってしまったときには、「そんな目で人を見るなんて、よほどあなたは不幸でおつらいんでしょうね」なんて心の中でつぶやいたりしています。

私はやっぱり、おばあさんになった今だからこそ、本当に私らしいおしゃれをしたい、楽しみたいって思います。誰かにとっての無難な服ではなく、本当に私らしい服、心地よい服。自分の中のイカした理想のおばあさん像を体現すべく、これからも果敢にいろいろなおしゃれにチャレンジするつもりです。

実は、ボーイッシュな、そう、ギャルソン気分な服が今、一番着たいんです。白いシャツにネクタイ。たっぷりサイズの上着で。

 

※本稿は、『田村セツコの私らしく生きるコツ 楽しくないのは自分のセイ』(WAVE出版)の一部を再編集したものです。

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