やる気と達成感で認知機能を向上させる
頭を使う訓練を行う際に注意しなければならないポイントがいくつかあります。
第一に患者さんの能力に合わせ、その患者さんが7〜8割くらいは成功できる難易度のトレーニングを選ばなければいけません。簡単すぎると飽きて続きませんし、ほとんど成功しないくらい難しいとやる気を失ってしまいます。
また、決して無理強いをしてはいけません。患者さん自身に能動的に取り組んでもらうことが大切です。成功したときは褒めてあげ、感心するなど共感しながら、患者さんが前向きな気持ちを保てるようにサポートします。
そのためにセラピストは会いたい人になる術を習得しなくてはなりません。嫌な人になると、訓練の効果は出ません。本人が嫌がる訓練を無理にやらせても、“拷問”になるだけです。