(写真提供:トリコロル・パリ)
2010年に情報サイトを立ち上げ、独自の目線でパリとフランスの素顔を発信しているのは、フランス在住の日本人ふたり組であるトリコロル・パリさん。そんなお二人が、フランスの1年365日を紹介している著書『フランスの小さくて温かな暮らし 365日──大切なことに気づかせてくれる日々のヒント』より一部を抜粋し、<めぐる季節の中で暮らしに取り入れたい毎日のエッセンス>を当連載にてお届けします。

なまいきシャルロット

太陽がジリジリと照りつける暑い日は、ふと『なまいきシャルロット』のことを思い出します。

今から30年以上も前の映画だけれど、この季節になると自然と手に取り、見るたびに初めて観たときの記憶がよみがえります。

フランスの片田舎で退屈な夏休みを過ごす主人公の、思春期特有の不安定で鬱屈とした気持ちや未知の世界への憧れをみずみずしく表現していた、当時14歳のシャルロット・ゲンズブール。

私はひと目で恋に落ちました。