バソプレシンというホルモン

体内の水分が減少すると、脳はバソプレシンというホルモンを分泌します。バソプレシンは、喉の渇きを感じさせて水を飲ませるとともに、尿を濃縮して、体から出ていく水の量を減らします。

この反応は、早ければ翌日には始まり、3〜4日かけて進行するとされています。こうしてむくみが起きますが、そのおかげで脱水状態が解消されます。

『これをやめれば痩せられる: 医学的に正しい ダイエットNG習慣ランキング』(著:奥田昌子/東洋経済新報社)

ところが! バソプレシンは、いったん分泌されると1週間くらい出続けるという困った性質があるのです。脱水状態は生命の危機に直結するため、念を入れて、しっかり水分を補うためでしょう。

だから、むくみに気がついて、急いで水を飲んでも、むくみはしばらく残ってしまいます。むくみを予防したいなら、必要な水分はしっかり摂取するほうがよいのです。