バソプレシンは水だけでなく脂肪も蓄えてしまう
さて、問題はここからです。なんと、バソプレシンは水だけでなく、脂肪も蓄えてしまうことが明らかになっています。
バソプレシンが出てくるのは、体内の水分が少なくなったときと、もう1つ、果糖を摂取したときです。
果糖は糖の一種で、水に溶かした果糖をマウスに与えると、脳からバソプレシンが分泌されます。するとバソプレシンは、さっそく体内に水を蓄え始めました。どこにでしょう?
脂肪にです。いえ、正確にいうと、水分を蓄えるために脂肪を合成し始めたのです。体についた脂肪は、全体の30パーセントが水です。脂肪は水の貯蔵庫でもあるのです。