怒りの手放し方
怒りの根幹になるのは、自分のビリーフだとお伝えしました。
自分の中の「**すべき」というビリーフにこだわっていると、それにそぐわない人の言動が気になり、一次感情として悲しさ、悔しさ、不安などの気持ちが生まれます。それを怒りとして表現することで表に出てくるのです。
そして、そのビリーフはアドラーの言う性格とほぼ同義なので、ビリーフ自体も変えることができると言えるでしょう。
もうお気づきの方もいるかもしれませんが、怒りの手放し方は、ビリーフを変えることにあります。
これも性格を変えるのと同じくらい難しいことではありますが、簡単に怒りを手放す方法もあります。
まず、あなたの「こだわり、価値観、信念」を探って、「**すべき」というビリーフを知ることからスタートしましょう。
アドラー心理学で解釈されているように、性格は10歳頃で完成するものになるので、幼い頃にいやだったこと、親から言われ続けてきたこと、心の底から嬉しかった体験などがあなたのビリーフを作っています。
「性格は変えられる」「怒りは生まれてしまったらコントロールできないが、生まれないよう手放すことはできる」「ビリーフの書き換えが怒りを手放す方法である」と覚えておいてください。
※本稿は『その気持ち、我慢するより、できることがあるかもよ?アドラー心理学でわかった怒りのトリセツ』(大和出版)の一部を再編集したものです。
『その気持ち、我慢するより、できることがあるかもよ?アドラー心理学でわかった怒りのトリセツ』(著:小泉健一・監修:田山夢人/大和出版)
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