「人生100年時代」に求められる力
このような時代には、3ステージ型の人生でいう「教育」のフェーズで身につけた、限られた分野の専門技能のみでは生きていくことが難しくなり、それぞれの人生の独自性や多様性が重視されるようになります。
新たなステージへの移行では「学び」が鍵になります。生涯を通じて学び続けること、更新し続けることが重要です。そのような学びのために重要な資質・能力として、深く理解する力、自発性、集合的知性、批判的思考、創造性などが挙げられます。
ここで現代の教育を語るための鍵となる「学び」という言葉についても少し触れておきましょう。「学び」と「学習」は行為の内容としては重なるものですが、違ったニュアンスがあります。
「学び」は知識や技能を身につけようという主体的な態度にもとづく活動と、それによって得たものを表すのに対して、「学習」は知識や技能を身につける行為を客観的に表す概念と整理できるでしょう。
※本稿は、『教育ビジネス 子育て世代から専門家まで楽しめる教育の教養』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
『教育ビジネス 子育て世代から専門家まで楽しめる教育の教養』(著:宮田純也/クロスメディア・パブリッシング)
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