(以下全てイラスト:たまご)
『レジャー白書2022』によれば、登山の参加人口は440万人(21年度)。一時のブームから落ち着きを見せたとは言え、今もたいへん多くの方が楽しんでいます。一方、登山を通じて遭遇した出来事や気づいたこと、”あるある”などをブログで発信し、人気を博しているのが主婦のたまごさん。今回のテーマは「ザックの臭い」です。

久しぶりに引っ張り出したザック

夏の縦走登山に向けて、久しぶりに45リットルのザックを引っ張り出した。

久々に背負う大きめザックを見て、こんな大きいザック背負う自分の姿にチョットうっとりしたりもする。

が…!

手にとってパッキングをし始めるとザック本体がモワッと臭い。

【1】臭っ!

この臭いは、私の汗の記憶? いやむしろ、登山歴そのものが漂っているのか…。

汗をかくのは登山の宿命。特に夏山では、背中から腰ベルト、肩ひもに至るまで、汗で濡れる。

ザックはその汗をぐんぐん吸収していく。

雨の日も炎天下も一緒に歩いたザック。それだけに、この臭いもただの臭さではない。

私の登山で習得した、私ならではのザックの香りだ。