<骨の構造>
カルシウムなどの成分がコンクリートにあたり、棒状のコラーゲンが鉄筋に相当する。コラーゲンの本数(量)ではなく、質が重要である

 

骨密度と骨質の関係性をわかりやすく説明するために、骨を鉄筋コンクリートの建物にたとえてお話ししましょう。建物の屋台骨となる鉄筋に相当するのがコラーゲンで、鉄筋と鉄筋の間を埋めるコンクリートの役目を果たしているのがカルシウムです。(上図参照)

いくらコンクリートの部分が頑丈でも、建物の屋台骨となる鉄筋がサビてもろくなっていれば、地震などで大きな衝撃を受けたときに崩れやすいことがイメージできると思います。

つまり、コラーゲンがしなやかで粘り強ければ、負荷がかかってもしなるので、骨折のリスクは少ない。一方、コラーゲンがカチカチに固まって骨質が悪い状態だと、わずかな衝撃でも骨がポキンと折れやすくなる。これが、骨密度が正常でも骨折してしまう理由です。