経済的・時間的な制約も
また、自宅から離れた地域にある刑務所に収監されると、家族は面会に行くにも費用がかかります。そのため経済的・時間的な制約が生まれ、家族はもどかしい思いを抱えます。
私が所属するクリニックの場合、執行猶予付きの判決を受けた加害当事者は通院を継続します。
性犯罪および性依存症に特化した治療プログラムを受講して、今日一日再犯をしない生活を積み重ねながら、最終的には復職し生活を立て直していきます。
通院する頻度や期間はその対象者それぞれですが、初回のリスクアセスメントでハイリスクのスコアが出た(再犯のリスクが高い)人は週5〜6回程度通院しながら、おおむね3年間でプログラムが終了し、その後は頻度やプログラムの密度を落としてメンテナンスプログラムを継続していきます。長い人は15年以上継続しています。