素早い手さばきで編んでいく

それから朝ご飯の支度。食事は毎日三食、自分で用意している。炭水化物を摂り過ぎると太る体質ということで、「ご飯は一食150gずつラップに包んで冷凍したものを、チンして食べます。おかずは魚の干物を焼いたり、野菜の煮物を作ったり」。

そうした食材は、仙台に住む娘さんが日用品とともにあれこれ見つくろって送ってくれるからありがたいのだそう。

日中はお客様から注文の電話を受けたり、帳簿を付けたり、趣味の編み物に励んだり。棒針編みで作る色とりどりのソックスカバーは、目の細かさに驚かされる。「30年くらい前に白内障の手術をしたので、今もすごくよく見えますよ」という。

夕食後もテレビを観ながら少し編み物。その後の入浴タイムでは、湯船につかって足首・足指・手・腕・肩甲骨まわりを30~50回動かす運動と、便秘予防のためにお腹を時計回りに押すマッサージを行う。

「このあいだ美容院で『肩が凝ってる』と言われたので、そのあたりも気をつけて押すようにしたら、だいぶ良くなりました」。そして23時頃には就寝するそうだ。