「何を話していいかわからない」のは当たり前
いきなりスラスラしゃべるのは難しい
何かの集まりでたまたま一緒になったとか、パーティーでたまたま隣になったとか、初めてのデートをすることになったとか、そういうときに何を話していいかわからない、という声を聞くことがあります。
でもそれは、実はみんなそうなのだ、ということを、僕は強調しておきたいです。
何を話していいかわからない、という人のほうが絶対に多いと思います。
ほとんどの人がそうなのではないでしょうか。
僕も、初デートのときはしゃべれなかった。
どうしていいかわからなくて、途方に暮れました。
もう40年も前ですが、当時は今のようにスマホのナビもない。映画館を見つけようとして間違えてしまって、映画が見られなかった。
ただ歩いて、たまたま見つけたフルーツパーラーに入ってパフェを食べたら、1杯2000円でした。手持ちのお金は5000円だったのに。2人で4000円。残り1000円では、映画は見られません。会話も弾まず。
そのまま、それっきり。
寮に暮らしていた時代の、懐かしい思い出です。
これはデートに限りませんが、やっぱり、いきなりスラスラしゃべる、なんてことは難しいのです。
段階を追って、ちょっとずつ人間関係を作って、それからしゃべれるようになる。そういうものです。
それまでは、やっぱりお互い探り探り、で行く。
そのためにも、必要なことは聞くことです。
質問すること。聞かないと、相手のことはわからないから。
いきなり根掘り葉掘り、細かなことをくどくど聞くのはちょっと問題かもしれませんが、相手を知ろうといろんな質問をぶつけていくことは大事なことです。
興味を持ってもらえていることに対して、不快な気持ちになる人はいません。だから、質問すればいい。
そして相手のことが、もっと言えば相手のニーズがわかれば、それに沿った話をしていく。
繰り返しになりますが、相手が何を求めているのか、何を望んでいるのかわからないのに、面白い話なんてできるはずがないのです。