(写真提供:『気くばりのススメ 人間関係の達人たちから学んだ小さな習慣』/すばる舎)
なぜか「まわりから好かれる人」と「まわりから良く思われない人」。「ちょっとした違いでその差が生まれている」と語るのは、芸能界で活躍し続けてきたタレント・中山秀征さん。人から好かれ、信頼されてきた中山さんが長年大切にしてきたこととは? 愛されキャラの秘密をまとめた著書『気くばりのススメ 人間関係の達人たちから学んだ小さな習慣』より、一部を抜粋して紹介します。

合いの手は「さ行」から始める
「否定話法」ではなく「肯定話法」で

会話の始まりを「でも」などの否定から入らない、とは先に記したことですが、では、どういう言葉から入っていけばいいのか。

1つ、とてもいいヒントがあります。

それが「さ行」の言葉です。

「でも」で始まる言葉が否定話法だとすれば、「さ行」で始まる言葉は肯定話法とでも言えるかもしれません。

というのも、この本の執筆にあたり、僕が会話においてどんな言葉を相手に返しているか考えてみたところ、「さ行」をよく使っていることに気づいたのです。

「そうそう」
「すごい」
「その通り」
「さすが」

実際、「そうそう」という合いの手は、相手がノッて話してくれるようになる魔法の言葉の1つだと思っています。

「そうそう」には、
「僕もそう思っていたんですよ」
「まさしく同意します」
「多くの人に教えてあげてください」

みたいなニュアンスが加わるわけですよね。

まさに、肯定して次の話を促してあげるのです。