自分を優先させてもよい

それを聞いた私はなんだかちょっぴり泣きたいような気分になっていました。これまで体調不良を無視し続けてきた私です。自分さえ我慢すればと思い、職場でも、家庭でも無理を重ねてきた私です。

「自分を優先させてもよい」

上司にそう言われている気がして、私の中で張り詰めていた何かがふと緩んだのです。

体は一つしかありません。生まれつき体が強い人、弱い人、いろいろですが、使い方が荒ければ誰でもガタが出ます。機械と一緒で部品だって壊れる時があります。けれども有難いことに、大事になる前に体は「しんどい!」というメッセージを送ってくれます。

アナベルは決して体のメンテナンスを怠りません。不調の兆しにいつも耳を傾けています。そして薬に頼らず、体を壊す前に対処する習慣を身につけています。

超多忙なのに健康なアナベル。その秘訣はズバリ、自分を労ることにあったのです。

「根を詰め過ぎるのはあなたの悪い癖よ!」

そう言い残してアナベルは去っていってしまいました。

欠点をきちんと指摘することも忘れない上司です。

 

※本稿は、『パリジェンヌはダイエットがお嫌い』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

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