ミールキット市場が急拡大

2010年にグループで20億円だった売上は50億円に達しました。グループ企業で澤浦さんが代表を務める農地所有適格法人・グリンリーフ株式会社(昭和村)は、約25億円を投じて8000平方メートルの敷地に巨大な工場を建設しました。この工場は「ミールキット」といった加工品や総菜を製造し、年間25億円を稼ぎ出す見込みです。

ミールキットは食材とレシピがセットになっていて、時短調理をしたいという需要の高まりとともに市場が急拡大してきました。

『農業ビジネス』(著:山口亮子/クロスメディア・パブリッシング)

同社は鮮度の高い野菜をカット、包装したミールキットを製造・販売しています。これまで、既存の漬物工場を夜間だけ使うことで製造してきました。

「顧客からのさらなる要望がとても大きくなっている。潜在的な要望も大きく、今の生産体制では応えきれない。工場を新設することでマーケットの要求に応えていきたい」