恋愛リスクが「見える化」された

また、様々な恋愛リスクがSNSなどによって「見える化」されたことも、大きな恋愛阻害要因でしょう。15年の取材時、そのリスクはおもに、以下6項目に大別されました。

1、告白時や交際後にフラれるリスク =失恋の傷、公開処刑など

2、友人・知人と同じ異性を奪い合うリスク =コミュニティの和の乱れなど

3、交際中の監視、束縛、詰問リスク =SNS監視、モラハラ、デートDVなど

4、交際中に意図せず妊娠する(させる)リスク =親不孝、人生計画が狂うなど

5、親が相手を気に入らないリスク =親不孝、結婚後に協力が得られない、など

6、交際して別れたあとのリスク =思い出の傷、ストーカーやリベンジポルノなど

(写真提供:Photo AC)

1の「公開処刑」は、告白したりフラれたりしたことを、「こんなこと言われちゃって」「やだー、きもっ(気持ち悪い)」などと、おもにSNS上(公の場)にさらされてしまうこと。

2の「和の乱れ」は、コミュニティ内のAさん、Bさんが同じ相手を奪い合うことでその後、周りが気をつかったり、互いにギクシャクしたりと人間関係が悪くなること。

3の「モラハラ」デートDV(交際中の暴力)」は、「SNS監視」とリンクして起こることも多く、交際中にSNSなどを通じて恋人に行動を監視され、「昨日のあの画像(投稿)は誰が撮ったんだ?」や「なぜSNSであのコと繋がってるの?」などと詰問され、場合によると言葉や身体的な暴力を加えられるといった具合です。