上ばかり見ていても……

米国ミズーリ大学のマイケル・ハリス博士が295人のアメリカ人と67人のベルギー人を調べたところ、ほとんどの人が「自分は給料が少ない」と思っていることを突き止めました。

もちろん確率・統計上そんなはずはなく、ほとんどすべての人が、自分よりも給料のいい人としか比較していないという事実がわかったのです。彼らは、そして私たちは、自分よりも低い給料をもらっている人たちを、比較対象として選ばない傾向があります。

(写真提供:Photo AC)

しかし、上ばかり見ていても、あなたの欲求が満足することはいつまでたってもありません。

ちょっとネガティブに感じるかもしれませんが、たまには自分がいかに満たされているか、幸せ者かを確認して、それに感謝したいものです。

目線をどこに設定するかで、幸福感は180度変わります。

 

※本稿は、『いいことが起こる人の習慣』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
日本人に多い「恥ずかしさ」の感情こそ、他人を思いやる心理を生み出している。オランダの興味深い実験から分かったこと
「なかなか友達ができない」と悩んでいませんか?心理学者が「魔法の親友獲得術」を伝授。人と仲良くなりたいときに、無理して話しかける必要はない
暑いとイライラしやすい…怒りの感情が消えない原因は室温かも。「頭を冷やす」が理にかなっている理由を心理学者が解説

いいことが起こる人の習慣』(著:内藤誼人/PHP研究所)

いらだち、不安な将来、自己嫌悪……。

誰しも悩み、どうにかしたい感情を、欧米各国の心理学研究に基づいた方法で和らげてみませんか。