無理に行っても勉強どころではない
この同伴登校をしていた方々が、あるたとえ話をしてくれました。それを聞いて「なるほど」と納得したのですが、それは同伴登校を離婚にたとえる話です。
たとえば、離婚後に元夫の実家に行きたいと思いますか? もし、自分の親が付き添ってくれるとしても、やはり行きたくないと感じる人が多いでしょう。仮に、週に1度でもそんな日があったら、朝から気が重くなり、頭やおなかが痛くなるかもしれません。もし、友人がそのような状況になったら、私は「やめよう」「そんなに自分を傷つけなくていい」と言って抱きしめて止めるでしょう。
けれども、学校のこととなると、なぜか同伴登校が起きてしまうのです。なぜなら親は、我が子の将来を考えて「なんとか学校に通わせたい」と思うからです。
しかし、行きたくない場所や離れたい場所に無理に連れて行っても、勉強どころではありません。それならば、別の環境を探すほうが、親子にとってずっと健全なのではないかと思います。