同伴登校で黒い円を描き続けていた子ども
せつないことに、小学生の低学年くらいの子どもは、同伴登校をしても親を責めることはありません。代わりに、自分を責めます。だからこそ、ものすごくつらいのです。子どもはすさまじい自己否定感を抱え、精神的に追い詰められます。
ある親が同伴登校を続けていたときのこと。ノートに課題を書いているのかと思いきや、その子はずっと鉛筆で黒い円を描き続けていたそうです。その姿を見たお母さんは、思わず息を呑みました。
その子は精神的に追い詰められすぎて、勉強どころではなく、ただ円を描き続けていたのです。鉛筆が折れても、何度も何度もぐるぐると描き続けてしまう。
ある子は、気づけば筆箱をぐちゃぐちゃに壊していました。このような現実に、胸が締め付けられる思いがします。