自撮りの効果

櫻田:本では、今の自分に気づく方法として「自撮り」を紹介されていますが、じつは私も美容インフルエンサーとしてのキャリアを自撮りから始めています。

2012年に『アラフォーですが今さら美人になれますか?』というブログを始め、「女は見られて磨かれる。ならば、晒してしまえばいい」というポリシーで、自撮りを公開し続けたところ、少しずつ自分を客観的に見られるようになりました。

YUTA.:まさに自撮りには、そうした効果があるんですよね。

自撮りの仕方によっては、自分の顔の全体像が見えてきて、何がバランスを崩していて、どうやってバランスをとれるかがわかるようになります。

なお私のメソッドでは、自分の全体像をとらえるために、目を開いた状態と閉じた状態の正面、左右の横顔という計4枚の自撮りをします。4枚撮るのは目を開いて閉じると、わずかですが、ズレが出てきてしまう。そのズレを逃さないためにです。

YUTA.「鏡に映る自分の顔は、他人が見る顔と左右が反転しています。そこで書籍では人から見た自分の印象を確認するために、カメラの設定方法などもご紹介しています」

その写真を確認していく作業を続けると、だんだん自分にとってのベストがとらえられるようになる。自分が改善したいと思う部分をメイクなどで修正し、また自撮りをして確認していく。そうして、自分の顔に合うメイクができるようになっていくんです。

櫻田:なるほど。私も自撮りを見て「ここを整えればいいかも」と試行錯誤し、その姿をまた撮っては見返す……という作業を続けるなかで、バランス感覚を身につけた気がします。