プロのヘアメイクは何が違うのか

YUTA.:ただ、自撮りで「ありのままの自分」を見つめ、受け入れるというのは、本当に大変で。最初はつらくて、目を背けたくなるものです。

櫻田:ええ。私もそうで、自撮りの自分を受け入れるまでに6、7年かかりました…。自撮りで自分の顔を見るとき、YUTA.さんが心がけていることはありますか?

美容インフルエンサー・櫻田こずえさん

YUTA.:感情を乗せないことでしょうか。

プロのヘアメイクは感情を乗せず、「この人の個性はどこか」「どうしたら輝くだろう?」と分析することに集中します。ほとんどのプロのヘアメイクアップアーティストは客観的にとらえる力が強く、その二つを一瞬で見抜くんです。

櫻田:とても共感しました。私はネガティブな感情を乗せて自分を見ることを「ブス眼鏡をかける」と呼んでいます。ブス眼鏡をかけると「どうせ自分なんて」と客観視できず、コンプレックスばかりを拡大して見てしまう。

そして「自分は生まれつきのブスだから」と美しくなることをあきらめがち。

ですが、自分をブスにしているのは、ほかでもない自分自身なんです。そうやって自己否定していると、その自信のなさが表情に出てしまう。過去の私もそうでした。