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クリスティン:先ほど、女性は男性よりも寿命が長いので社会保障年金を繰り下げ受給することが大事だとおっしゃいましたね。となると女性は、個人年金保険を契約することも検討したほうがよいでしょうか?

ジーン:社会保障年金の不足分を補う収入があるかどうかが問題になります。もしないのなら、寿命が長い分、個人年金保険などの追加収入は検討する価値があると思います。

生涯所得同盟(訳注:Alliance for Lifetime Income、退職後の所得戦略について普及教育をする非営利団体)が掘りさげて調査しているのですが、生涯続く収入源に安心感を覚えるのは男性よりも女性だそうです。女性は入ってくるかどうかわからない大金よりも、安定した収入により魅力を感じやすいのかもしれません。

クリスティン:安心感を大事にするのはわかる気がします。個人年金保険で、これはいいと思う商品はありますか?

ジーン:購入時の金利や年齢によっても変わってきますが、私はシンプルでわかりやすい商品が好きです。個人的には譲渡性預金と同じように即時年金をラダー型運用(訳注:満期の異なる商品に同額ずつ投資すること。リスクを回避しながらある程度のリターンを得られる)するのがお勧めです。

今後数年のうちに長期介護保険と個人年金保険を組み合わせたタイプの商品が増えると思いますが、それもかなり魅力的だと思います。