《情報断食期間》を設けては

のんびりしていられたのは、ひとつには、今ほど情報が溢れていなかったからでしょう。なにせパソコンもスマホもなかったのですから。情報過多だと、人は情報に振り回されて精神が疲弊します。情報を持っていないと時代に取り残されるのではないかと不安になり、さらに情報を求めてしまう。そうなると、もう無間地獄です。

そんな悪循環から抜け出すには、ときには意識して情報から遠ざかることも必要です。私はスマホを持っていませんが、持っている方は、たとえば3日間、スマホのニュースやSNSを見ない、検索しないなど《情報断食期間》を設けてみてはどうでしょう。

その間、美しい音楽や文学など心の栄養となるものに触れ、散歩や美術館めぐりをするなどして、のんびりと過ごすのです。

情報を遮断すると、最初は少し不安かもしれません。でもそのうち気分が晴れ晴れとし、心の潤いやゆとりを取り戻せるはずです。

 

●今月の書「のんびり気ままに」

のんびり気ままに
(書:美輪明宏)

 

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美輪明宏 「異性を惑わす魅力は〈色気〉ではありません。内面からにじみ出る色香漂う本物の〈色気〉を身に付けるため、するべきことは」

あなたの人生を導く-美輪ことば」(著: 美輪明宏/ 中央公論新社)

「微笑みは開運の鍵」

「ルンルンルン」

「自分にも感謝を与えてください」

「地獄、極楽は胸三寸にあり」

美輪明宏さんが89年の人生をかけて大切にしてきた言葉が満載!

~~~自筆の「書」とともに綴る愛のエッセイ!~~