「学ぶ力」とは人生を切り拓き、自分らしく輝く力
現在、急速な勢いで社会に「AI」が浸透し、予測できない時代になりました。
子どもが成人する10年後、20年後の世界は、どうなっていることでしょう。
「いい大学を出て、いい会社に入る」という、これまで良いとされてきたことが、わが子の人生にとって正解なのか、わからない時代になってきています。
そしてAIは、「与えられた問題に解を出すこと」が、人よりもはるかに得意です。
そうなると、知識をたくさん詰め込むよりも、与えられた問題を考えて解く力よりも、自分なりの視点で疑問を持つ力や、その人ならではの感性や興味・関心、「自分はこう思う」という独自の視点、「このほうがおもしろい」と思う力が大事になっていきます。
学校のテストで高い点数を取るような、これまでの「頭のよさ」や偏差値で表される「学力」ではない力を引き出していく必要があるのです。
その力を、私は「学ぶ力」と表現しています。
人生を切り拓き、自分らしく輝く力ともいえます。
「学ぶ力」は、テストの点数で表される学力はもちろん、スポーツや仕事、ゲーム・将棋などの趣味、研究活動などの力にもつながっていきます。
では、この「学ぶ力」はどのように伸びていくのか。
私は、1つの掛け算のかたちで表現できると、仮説を立てています。
学ぶ力=意欲×思考力×知識・スキル
つまり、無理に暗記をしたり、繰り返し練習したりして計算力を身につけるといったものではなく、「その子ならではの感性・興味・関心」(=意欲)と、自分なりに試行錯誤し考えていく(=思考力)といった、「考えることが楽しい」という体験を経ることで、学ぶ力が飛躍的に伸びていくのです。